しろノート

-とある留学生の学びメモ-

偏見について考えることのできるオススメTEDトーク2選

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今日は、現在アメリカに留学中のしろです。

僕の通っている大学では、よく授業の課題でTED talksを見るのですが、

今回偏見について考え直すのに良い動画を見たので

みなさんにも紹介しようと思います。

 

 

チママンダ・アディーチェ:シングルストーリの危険性

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我々の生活や文化は数々の話が重なり合って構成されています。作家のチママンダ・アディーチェは、どのように真の文化的声を探しだしたのかを語り、ある人間や国に対するたった一つの話を聴くだけでは、文化的な誤解を招く可能性があると指摘しています。

The danger of a single story | Chimamanda Ngozi Adichie - YouTubeより引用

 

この方は、アフリカで育ちのちにアメリカに行くのですが、その経験の中でアメリカの人たちや自分までもが、偏った情報からなる話で完璧ではない事実を信じきっていることに気づきます。そういった、様々な文化の中で生きてきた彼女の経験や考えを聞けるスピーチです。

 

僕も現在合計で2年ほど生活していて、いろいろ驚かされることがあります。

特に日本や他の国のことで、僕は今まで持っていた悪い印象が、いろんな国籍の人たちの話を聞いていくうちに考えが良い方に変わっていきました。この動画で語られている通り、今まで僕は1つの偏った話だけを信じていたんだなと再確認できました。

ステラ・ヤング:私は皆さんの感動の対象ではありません、どうぞよろしく

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コメディアンでジャーナリストのステラ・ヤングは、たまたま車椅子で生活をしています。ヤングが強調したいのは、この事実だけでヤングが全人類を感化するような気高い存在になるわけではないと言うことです。この面白い講演で、ヤングは私たちの社会が障害者を「感動ポルノ」にしてしまう風潮を批判します。

I'm not your inspiration, thank you very much | Stella Young - YouTubeより引用

 

この方は、彼女の経験を笑いを交えて伝えてくれていて、

動画自体も9分程度なので非常に見やすいです。

彼女は、日々の生活の中で、

障害を持つ人々を可哀そうという風に見ていたり、

さらにそんな状態でよく頑張っていると

勝手に感動を得ている人々に疑問を抱きます。

彼女曰く、身体に障害を抱えている人たちは、

他の人たちと同じように自分の身体でできることだけをして、

彼らにとっての普通の生活を送っているので、何ら特別視されることはないし、

そういった社会の価値観が一番、彼女たちにとって生きる上での障害になっていると述べています。

 

僕の通っている大学では人数は多くはないですが、

身体に障害を抱えた人たちも働いています。

特に補助もなく、ごく普通に働いているのですが

僕は、「頑張っているな」や「すごいな」などと思ってしまいました。

でも、この動画を見てそういう風に思うこと自体が偏見だったのかと

考えさせられる内容でした。

 

最後に

偏見というものは誰しも持ってしまうものではあると思いますが、

さまざまな文化背景の人たちと、

コミュニケーションをとる中で偏見というのは

時に邪魔になります。

よければ、ぜひこの動画で偏見について考え直してみてください。